用語集
●リアルタイム雨量・水位
自動的に収集される最新の雨量や水位データのことです。できるだけ速くデータを
提供するために、観測された雨量や河川水位のデータは、自動的に集積・演算されます。
従って、ほぼ現時点のデータという意味でリアルタイム雨量・水位と言っています。

●速報値
リアルタイム値とほぼ同じ意味です。提供する情報は、速報性に重点を置いているため、
データの検定が行われる前の値となっています。そのため、観測機器や演算機器の不具合
などにより、誤ったデータが含まれることがあります。

●テレメータ
雨量・水位等の観測所で自動観測したデータは、無線で建設事務所やダム管理事務所に自動的に
送信されます。このように自動的に観測・送信するシステムを「テレメータシステム」と言って
います。

●テレメータ雨量・水位状況図
テレメータシステムで自動観測される雨量、水位等の観測所の位置を地図上に記載した図です。
雨量、水位等の観測所はデータの状況(降雨量、水位の上昇下降)でマークの形状や色が変化します。

●水位について
下の図のようなものがあります。

●左岸・右岸
川の下流側に向かい、左側の岸を左岸、右側の岸を右岸と言います。

●時間雨量
1時間あたりの降雨量を示します。

●累加(累計)雨量
降り始めからの総雨量を示します。

●10分雨量
10分間あたりの降雨量を示します。

●24時間雨量
24時間あたりの降雨量を示します。



ダムの形式
●重力式コンクリートダム
コンクリートで作られた最も一般的なダムで、貯水池に貯められた水の水圧をダムの重量で支える形式のダムです。
ダムの重量を支えるために堅固な基礎岩盤上に建設することが原則です。山梨県においては大門ダム、塩川ダム、深城ダム、琴川ダムがこのタイプのダムです。

●中央遮水壁型ロックフィルダム
岩石を多く使った、中央部に遮水性ゾーン(コア)を持つタイプのダムです(下図参照)。
堤体材料として、岩石(ロック材)、砂利(フィルター材)、土(コア材)を使用するめため、近傍から材料入手可能なことが要件となります。基礎岩盤の比較的よくないダムサイトでも築造可能です。山梨県においては広瀬ダム、荒川ダムがこのタイプのダムです。



※山梨県県土整備部で管理するダムは上記の2種類ですが、ダムの形式としては、他にアーチダム、中空重力式ダム、アースダム、台形CSGダム等があります。


ダムの水位について
●貯水位
貯水池に貯留されている水の水位です。一般的にダムの水位は標高で表示されます。

●洪水時最高水位
洪水時、一時的に貯水池に貯めることが出来る最高の水位です。

●平常時最高貯水位
ダムの目的の一つである利水目的(水道、発電、潅漑等)に使用するために、貯水池に貯めることが出来る最高水位です。貯水池の水位は、渇水と洪水の時期及び洪水貯留準備水位期間を除き、この水位を保つように管理します。

●最低水位
貯水池の運用計画上の最低の水位です。ダムの堆砂容量が水平に堆砂したときの堆砂上面とするのが一般的です。通常これよりも下には取水口がなく、貯留水は利用できません。

●洪水貯留準備水位
洪水調節を目的とするダムのなかには、洪水期に洪水調節のための容量を大きくとるために、洪水期に限って平常時最高貯水位よりも水位を低下させる方式を採用するダムがあります。このような場合に、洪水期に超えてはならないものとして設定されている水位で、平常時最高貯水位より下にあります。夏期制限水位と呼ぶこともあります。山梨県においては、広瀬ダム、荒川ダム、深城ダムで洪水貯留準備水位が設定されております。洪水貯留準備水位及びその期間については、各ダムのホームページでご確認下さい。


ダムの容量について
●総貯水容量
堆砂容量、利水容量、洪水調節容量を全部合計した容量です。

●有効貯水容量
ダムの総貯水容量から堆砂容量を除いた容量です。

●洪水調節容量
平常時最高貯水位から洪水時最高水位までの容量です。(洪水貯留準備水位期間中は洪水貯留準備水位から洪水時最高水位までの容量です。)

●利水容量
最低水位から平常時最高貯水位までの容量です。利水目的に応じて利水目的毎の容量に分割されます。主な利水目的としては、「潅漑」「上水道」「発電」「河川環境の保全」「既得取水の安定化」等があります。

●堆砂容量
貯水池上流の地勢や気象条件や土砂対策施設などの状況から、ダム地点での土砂堆積状況を想定して求めた100年間分の想定堆積量です。


その他
●流入量
ダムへ流れ込む水の総量を表示しています。

●放流量
ダムから下流へ供給している水の総量を表示しています。


 
閉じる